やきもち悪魔

「はっ?!」

「あ?」

「なんで俺が美雪の彼氏なんだ?!」

「じっ、じゃあ昨日のはどう説明つけるんだよ!お前ら抱き合ってた・・・っ!」

「昨日は恋愛相談乗ってただけだよ。どこをどう見間違えたんだよ」

「・・・まじで?」


涼太は大地の胸ぐらに掴みかかった。

「まじで、じゃないだろ?!
お前、美雪が好きなんだろ?!
あいつが誰見てんのか気づかねえのかよ?!
あいつはっ!美雪はお前のために泣いてるんだぞ?!お前を想って、自分を責めて。
なのにお前、なんて態度取ったんだ?!」

「・・・!!」


走り出す大地に『もう泣かすな』と涼太は叫ぶ。

一部始終を見ていた里菜と七海は半開きの口のまま、涼太と大地を交互に見ていた。