【続】俺様甘甘王子様




中学生なんだね!中学生なんだね!ちゅうがくせいなんだね……


あたしの頭の中で、こだまのように響く彼女の言葉。


『こら美鈴!』


三田君はそんなあたしを察したみたいで、美鈴ちゃんに優しく怒るように言う。


『え?』

『先輩はこのお姉ちゃん!高校3年生!』

『こ、高校3年生…ご、ごめんなさい私…』


美鈴ちゃんは素直にあたしに謝ってくる。


――中学生に気を遣わせてるあたしって最悪じゃない!!


あたしはそう思ってすぐに美鈴ちゃんにニコッと笑顔を向けた。


「大丈夫!!だから、全然気にしないで!!」

『と、とりあえずリビング行こうか!俺夕飯の支度するから、2人はテレビでも見て待ってて』

『はーい!』

「え?あたしも手伝うよ?」

『いいんすよ、先輩は座っていてください!』

「で、でも」

『お姉ちゃん!いこっ』


三田君に手伝うと何度も言っていると、美鈴ちゃんが私の手を引っ張った。そしてリビングへと連れて行かれた。