【続】俺様甘甘王子様



『おじさんも大変ですね~』

『そうなのよー、私寂しいわ!』

「……嘘つけ」

『龍ったら、またそんな口きいてー!』


広佳はとても楽しそうだった。

正直俺も、久しぶりに広佳と一緒にご飯を食べられて嬉しかった。昔に戻ったみたいに思えたから――。


◆◆◆◆◆◆


――雅 side--


「三田君のお家ってどこらへん?」

『すぐそこですって!』


スーパーで買い物を終えたあたしと三田君は、そのまま三田君の自宅へと向かっていた。


『あ、そこです!!先輩行きましょ!』


家を見つけると走って行く三田君。その姿はまるで、大好きなご主人様のもとへと走って行く犬のようにも見えた。

私はそんな犬のような三田君の後ろを走ってついて行く。