『反応なし?』 「い、いや……」 『あ、これ言い忘れた。俺にとっては、ただの幼馴染み』 「え、それって……どういう意味」 今の神城蜜の言葉に、あたしの心の中には不安が募り、曇った表情になってしまう。 頭が真っ白になった。すべてのファイルが消去されたみたいに空白の空間になってしまったような頭の中。 『そのままの意味だよ』 神城蜜は、ふっと口角を上げたのだった。 “俺にとっては、ただの幼馴染み” “そのままの意味だよ”