『あの2人よかったな』


龍は腕を話すと、あたしに話をふってきた。内容はあさみんと光瑠君のことだった。


「ホントホント」
 
『一時はどうなることかと』

「思ったわよね!」

『感心してねェで行くぞ、チビ』

「チビチビうっさいわね!!!」

 
あさみんと光瑠君が付き合い始めたことに、あたしは本当に嬉しかった。2年生の頃から、光瑠君がずっとあさみん一筋なのは、見てわかるほどだったから、じれったく思っていたのだ。

それを嬉しく思って、前を歩くあさみんと光瑠君を見つめていたのに、龍はそんなあたしの腕を引っ張り歩き出した。


こうしてまた始まるんだ、みんなとの…龍との学校生活が――