――さっき見たばかりのあの2人の情報をもう知っているだなんて、あんこちゃんの情報網ってどうなっているのかしら。
あたしはやれやれと呆れたが、あんこちゃんが彼らの情報を言うのをしぶしぶ待つ。
『えーっと…とりあえず龍君の弟ね!本名は神城蜜〈カミシロミツ〉身長170cm。血液型はO型。口調はあの通りで、性格もクールみたい。謎に包まれている感じでかっこいいよね』
『ミステリアスってやつ?』
『そうそう!それ!』
『で、みやちゃんとぶつかった子が、三田遥翔〈ミタハルト〉。身長178cm。血液型はAB型。性格は天然入ってるけど、とにかくいい人だって!優しくて運動神経抜群。サッカー部に入部予定。あ、蜜君もね!』
『確かに、天然だったよね~』
隣であさみんが、さっきの状況を思い出しているみたいで、ふふっと笑った。
「どこが天然よ!」
それに少しツッコミを入れるあたしだった。
――三田遥翔、次に会ったらただじゃおかないんだから!