『なんか照れるな』


あたしの家の前に着くと、彼はまた顔を赤くしてそう言った。あたしはそんな彼をおかしく思って、思わず笑ってしまう。


「ふはっ」

『笑うなよ。あのさ、俺絶対叶えるから』


龍はあたしにそう言った。あたしは、また嬉しくなる。



「龍の夢は、あたしの夢でもあるから、ね」

『雅……』



龍の夢を聞けて、嬉しかった。あたしも叶えたいと思った。



『キス、していい?』

「なによ、それ!!」

『誓いのキス』



彼はニヤリと笑って、あたしの唇にキスをした――。