あんこちゃんにまで、バレてしまう。きっと、あたしはすぐ表情に出てしまうんだろう。
「で、どんなだったのよ?」
あたしは、話の続きを聞こうと、自分から口を開く。
『やっぱり気になるんだね!!』
「ち、違うわよ」
あたしは即座に否定する、があんこチャンは「まぁまぁ♪」と言ってニコニコしはじめ、話を続けた。
『毎日告白されるは、下駄箱にはラブレターやらお菓子やらが詰めこまれてたり…とにかく女子から猛アピールが絶えなかったんだよ』
――龍がそんなにモテていたなんて…
『校内の王子だったしね』
あさみんも、納得しているかのようにそう言って頷いていた。
『あ、でも龍君は、告白とかは断ってたらしいよ?』
「なんで?」
『さぁ?それは、あんこにはわからないけど……』