「えっと……これは……『雅!』」


あたしがあんこちゃんに答えようとしているとき、あたしの体に重みが加わった。後ろから龍があたしの首に腕を乗せてきたのだった。



「ちょっと龍!って、あんたその髪」

『そういうお前こそ、その髪』



あたしは龍の髪型を見て驚くと、龍もあたしの髪型を見てそう言ってきた。龍は今まで長めだった襟足をバッサリと切り、全体的に短めのさっぱりとした髪型になっていた。あたしも今まで長かった髪をバッサリと切って、ショートにしたのだった。



『雅、その髪型似合う。かーわいっ』



そう言った龍は、あたしの髪にキスをした。