蜜は秘密主義だ。いつだって、何かを隠している。それでも、俺には分かってしまう。そりゃあ、友達だから。でも、蜜が言いたくないことは、俺がたとえわかっていたとしても、内緒にしておこう。



『お前が泣いたこと、内緒にしといてやるよ』

「なんだよそれ、ははっ」



蜜も俺の秘密を内緒にしておいてくれるらしい。ここはお互い、秘密主義になろう。