『え?は?どういうこと?』


三田君が去った後、龍は状況が理解できていなく戸惑っていた。


「で、龍は何しに来たのよ」


あたしはそんな龍に声をかけた。


『何しに来たって、それは……』

「?」

『お前を獲られたくない一心で……』

「え?」

『だから!好きだ!!俺はお前が好きだから、ずっとそばにいてほしい。距離を置くなんて、もう言わないでくれ、ってか言うな!』

「ふはっ」

『何笑ってんだよ』

「あたしも、龍に言わなきゃいけないことがあるの」


龍ばっかりが気持ちを伝えてどうするの。あたしも言わなきゃどうするの。あたしはそう思って、龍に一歩近づく。