『はあっ!?』


すると、後ろからものすごく大きな驚く声がした。もちろん、あさみいのものではない。すぐに振り返ると、そこには龍くんが立っていた。


「龍君」

『今のそれ、ほんとかよ。あいつら付き合ってるって』

「え」

『なんだよ、それ。そんなのぜってぇ許さねぇからな。雅どこ行った?!っくそ』

「あ、龍君」


龍君は一人焦って、急いで教室を出て行った。きっと龍君は、あんこの言葉を早とちりして勘違いしてしまったらしい。


「勘違いさせちゃった……かな」

『でも、いいんじゃない?』


心配そうにあんこは、あさみいに聞いてみると、あさみいは安心しているかのように微笑んだ。