そしてついた先は――
「す、水族館だ!!」
あたしは思わず、目を輝かせて大声でそう言った。
『お前、はしゃぎすぎ』
「水族館なんて、何年振りだろ。いこっ、龍!」
今度はあたしが龍の手を引っ張るようにして、歩きだした。
昔は来ていたが、いろいろあってから来ることもなくなっていた水族館。少し懐かしく感じた。
まず入ったすぐ先には大きな水槽があり、一目散にあたしは駆け寄って、魚たちを見つめる。
「龍!魚がいっぱい!あっ、この子かわいい」
『は、どれ?どの魚』
「あれだってば、あれ!」
『だから、どれだよ、痛って!「痛っ」』


