「何よ、真剣な顔しちゃって」

『最後の夏休みだしさ~、遊びに行かない?!』


もうすでにわくわくしているあんこちゃんが、みんなに聞く。


『あ、俺、今回はパス~~』


一番に言いだしたのは光瑠君だった。


『え!?なんで!??!』


あんこちゃんがものすごく驚く。


『さすがに受験勉強しなきゃ』

『あ、光瑠、大学進学だったよな進路』

『そうそう、だから今回は勉強に専念します』


「うっそ~」と残念そうに顔をしょぼんとするあんこちゃん。