――月日はあれからあっという間に流れて、夏休みまでもう少しとなっていた。



『ってかよ、最後の夏休みに補習って信じらんねぇ!』

「それは自業自得でしょ!?」

『とかいう雅も補習組な~』


ニヤリと笑いながらあたしを指さす龍。


『2人ともちゃんと勉強しなよ~、もう夏休みなんだから進路とか考えなきゃだし』


すると、隣でジュースを飲みながらあさみんが言った。


「進路か~、あさみんは決めてるの?」

『一応ね』

「さっすがあさみん」

『感心してる場合じゃないでしょ』