『ごめんね?』

「いいよいいよ!また今度一緒に帰ろう」


 
手を合わせて謝るあさみんに、あたしはニッコリと笑顔で返す。するとあさみんは、いつもよりも可愛い笑顔で頷いた。

教室の扉の前では、光瑠君が待っている。

――あさみんと帰れないのは、少し寂しいけど、ここは彼氏の光瑠君に一歩譲るとしよう!あさみんもすごい嬉しそうだったし。


『なに1人で演劇してんだよ』

「うわっ」


突然、あたしの肩が重くなったと思ったら、後ろから龍が鞄を乗せていた。