――体育祭まで、あと1週間になり、準備が着々と進んでいた。


『サイズはばっちりだね!』


被服室であんこちゃんの声が響く。体育祭まで残りあと1週間となり、衣装も完成したため、幹部の人たちで、試着の真っ最中だったのだ。白学ランの背中には金色の刺繍が輝いていた。


『すげぇ派手、しかも”夜露死苦”っていつの時代だよ』


そう声を漏らしたのは、龍だった。龍の言う通り、背中には時代を感じるような文字が刻まれている。


『体育祭だし!これくらい派手じゃないとね!!』


あんこちゃんは納得しているようで、そう言うと、周りも「それもそうだな!」という感じで納得の意を表しているようだ。