「し、失礼します」
あたしはメジャーを伸ばし、龍の腰の後ろへと手を伸ばした。少し抱き付くような格好になり、恥ずかしかった。
『雅』
「えっ?ひゃっ!!」
測っている最中に声をかけられ、龍の方を見た瞬間、あたしの体はギュッと龍の方へと引き寄せられた。
「ちょっ!!」
『ははっ、雅小せぇ~このサイズ落ち着く』
そう言った龍は、あたしをさらに強く抱きしめた。
『最近全然一緒にいられないじゃん、寂しい』
胸の奥がキュンと高鳴る感じがした。龍のその言葉に、あたしは「うん」とだけ首を縦に振る。
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