『でも刺繍って、大変じゃない?誰がするの?』


あさみんが心配そうに聞くと、あんこちゃんはまた自信満々の笑みを浮かべ「大丈夫!」と言って、話をつづけた。


『あんこのママの友達に刺繍してくれる人いたから、そこはあんこに任せて!!ママにもちゃんと言っておいたから!』


あたしはびっくりする。あんこちゃんのお母さんも、そのお友達とやらもすごいが、何よりあんこちゃんの行動の速さに驚いたのだった。


『体育祭まであと1か月もないから、準備もがんばっていこうね!!』

『「はいっ」』


あたしとあさみんは、あんこちゃんの率先力は本当にすごいと思ったのだった。