『俺、副団長やっていいですか?!』
龍が答えを出さずにいると、1人の男の子が手を上げてそう言った。愁君だった。クラスのみんなも愁君なら、任せられると思い、納得のようだった。
「ほら、副団長間宮くんなら、団長があんたでも大丈夫よ!間宮くんがサポートしてくれるはず!」
あたしが龍の背中をポンと叩くと、龍は「仕方ねぇな」と言って、手を上げ、団長になると言ったのだった。
そのあとは、幹部を決めてHRは終わった。幹部には、あんこちゃんと光瑠くんが立候補したのだった。
◆◆◆◆◆◆
『さっそくだけど、団長副団長は、今日の放課後から体育祭会議あるから、忘れずに出席するように~』
峰崎先生はそう言って、教室を出ていった。
『放課後って、これからじゃねぇか』
鞄を持ってすぐに帰ろうとしていた龍は、鞄を机の上に置いてボソッと言った。