「三田君、今……」

『あ、すいません!!今のは、忘れてください!!』


三田君は焦り始めたらしく、あたしにペコペコ頭を下げる。


『おい、遥翔。お前何やらかしたんだよ』

『蜜っ』


あたしたちの後ろから蜜君が来る。


『蜜、帰ろう。じゃあ、先輩今日はありがとうございました』

『はっ?!ちょ、遥翔!!』


三田君は、蜜君よりも先に走って行ってしまう。


『おい、先輩。俺、今の聞いてたから。遥翔、やっぱりあんたに惚れてるね』

「なっ!!」


蜜君はあたしにそう言って、ゆっくりと先を歩きだしたのだった。