「龍っ!!」


あたしはそんな龍にすぐに声をかける。


『ライバル?!誰それ!?』


龍の言葉に真っ先に突っ込んだあんこちゃん。あたしも動揺を隠せず、少し挙動不審になり、目を泳がせた。すると、龍は話を続ける。


『1年の三田』

「ちょっと、龍!」

『三田…ってあの三田君?!』


あんこちゃんは、驚いて目の色を変える。ものすごくキラキラと目を輝かせてあたしと龍を交互に見るのだった。


『雅、それ本当なの?』


あさみんが自分の席を離れ、あたしたちの所へ来てそう言った。