『俺とも一緒に夕飯食えよ』
デコピンされたおでこをさすっていたあたしに、龍はボソッと言ってきた。そして、龍はあたしのおでこを優しくなでるのだった。
「うん……」
2人の間には少し照れくさいような雰囲気が漂った。
『あ、先輩!』
そんなとき、走ってくる足音と声が聞こえる。その声のする方を見ると、そこにいたのは三田君だった。なんというタイミングなのだろう。
「三田君!」
『………』
三田君の登場に龍は黙り込んだ。
『おはようございますっ』
「お、おはよ」
『………』
あたしは、龍のことを気にしながら挨拶を返すが、龍はものすごい目つきで三田君を睨んでいる。
『あ、昨日の…』


