『あ、コンビニ。先輩飲み物とかいります?』


歩いている途中にコンビニを見つけた三田君は、あたしに聞いてきた。


「いいわよ!いらないっ」

『少し寒いから温かいのがいいですね』


そう言った三田君は、断ったあたしなんて見る間もなく勝手にコンビニへと走って行った。そんな三田君を後ろから見て思う。


――龍より背が高い。


話していて、彼を見上げるたびそう思った。