バカにするように「可愛い」と言う三田君に、少し照れてしまうあたし。


『てか先輩の家どこですか?』

「もっと向こう」

『遠いのに、あそこのスーパー?』

「だって近くにスーパーないんだもん」

『じゃあ、あのスーパーまた行ったら、先輩に会えますか?』

「何言ってるのよ。三田君が行くなら、あたし行かなーい」

『えぇ!何でですか!ちょっと!』

「三田君、しーっ!」

『せんぱ~い』


夜なのに、三田君と話していると自然に笑みがこぼれ、うるさくなってしまうのだった。こんなんじゃご近所さんには大迷惑だ。