『じゃあ私飲み物準備しよー』
『美鈴ありがとな』
三田君に美鈴ちゃんはそう俺を言った。三田君はそのあと、あたしに「座りましょう」と言って、イスへと腰を下ろした。あたしも腰を下ろす。
『はいどうぞ』
「ありがとー美鈴ちゃん」
あたしは美鈴ちゃんから、にっこりと笑顔で飲み物を貰うものの、少し心臓はバクバクとしていた。美鈴ちゃんにあとでまた何か言われそうだから。
『じゃあいただきまーす!』
『「いっただっきまーす!」』
ふわふわと半熟の卵がのっかったオムライス。これが三田君の作ったものとは思えない。レストランで出てきそうなくらい上出来だった。
「おいし~!」
大好物のオムライスを一口ほおばると、ほっぺたが落ちそうなくらい美味しく、あたしは幸せだった。
『よかったー!そう言ってもらえると嬉しいです』
三田君はそんなあたしを見て、ハハッと笑っていた。


