――運命

龍の言っていたあの言葉には、本当にまた耳がかゆくなりそうだったけど、運命というのを信じてみてもいいんじゃないか、とあたしは思った。

そのあとも”運命”という言葉が、頭から離れなかった。


◆◆◆◆◆◆


――ガラッ

 
あんこちゃんが、勢いよく3年E組の扉を開けた。

今日から、ココがあたしの…あたしたちのクラスだ。


 
『みんなおっはよぉーー!』


 
あんこチャンの明るい挨拶が教室一体に広がった。