「…あれ、椎葉」


「……」


新庄に気付かれた。


友衣は困った犬みたいな顔をしている。



「どーも。生徒会長さん」


「…椎っ」


友衣が俺の名前を呼ぼうとしたとき


「じゃ、行くぞ、友衣」


と言って新庄は友衣の手を握って行こうとした。