睡眠と目覚め



「あまりにも正反対って言われるからさ、どんな人なのかなあと思ってさ。……来ちゃった」


 来ちゃったってなに。


「それで保健室に来れば金髪だしピアスいっぱいつけてるし、気持ちよさそうに寝てるしさ。本当にサボり魔なんだなって思った」


 ああ、なんだろう。


「その寝てる姿がさ、なんか目が離せなくて。綾瀬さんが起きるまでずっと横にいた」


 光はクスクス笑ってそう言う。

 その笑い方にドキっとする。

 目が離せなくなっているのは光だけじゃない。