先輩はあたしに歩く速度を合わせてくれて。 斜め後ろから見る先輩の顔は、やっぱりかっこよくて…… 胸がこれでもかっ!ってくらいにキュンとなる。 「そんなに俺の顔面白い?」 「へ!?」 先輩はあたしの顔を見ながら苦笑いしている。 は、恥ずかしいっ…… 赤くなって俯いたあたしの顔を、先輩は無理矢理上に向かせた。 ちょっ……! 間近にある先輩の顔に困って、視線を泳がした。 「俺を見て」