「………っふ」 離れた唇からは、走ってきた以上の荒い息遣い。 「だ、誰かに……見られたら……」 「大丈夫だよ。調度木で死角になってるから」 そういう問題じゃ…… っていうか! なんであたしキスされちゃってんの!!? 「んー……やっぱまだまだかな」 笑う先輩に、あたしはへなへなと力なく座った。 「ちょっと刺激強過ぎた?」 「……………はい」 顔が熱い……