【短編】意地悪炭酸ベイビー


連れてこられたのは、体育館裏。


腕を離され、先輩が少し前に立つ。

夕日で先輩の顔がよく見えないけど、多分あたしの方を見てる。


この状況がよくわからないあたしは、先輩に尋ねた。



「あの……なんであたしはここに……?」

「なんでって、言ったじゃん。

キスの仕方教えてやるって」



はぇえ!!?

きっと今あたしは声を出してないけど凄まじい顔になっているに違いない。