先輩にキスされた―――――


それがずっと頭の中に残っていて、あのときの描写が何度もリピートされる。


その度に体が熱くなって、どうしたらいいのかわからなくなる。



それを春ちゃんに言うべきか迷っていると、休み時間の終わりを知らせるチャイムが鳴った。


「戻ろっか」


春ちゃんのその言葉に、屋上にいたあたし達は教室に向かった。

結局先輩のとのことは言えなかったけど。



いや、言うべきなのかわからないけど……




「璃衣っ!!」

教室に戻ると、友達があたしにすごい顔で駆け寄ってきた。