「りかっ。早く早く~。」

廊下の端から
あたしを呼ぶ声がする。

(いつも元気だな。)

あたしは声のする方に歩き出した。

「もう、りかったら遅いんだからぁ。」

ほっぺを膨らませて
怒るふりをするゆうひ。

「ごめんね?」

ゆうひとは小さい頃からの仲。

良く言えば幼なじみ、

悪く言えば腐れ縁て言うやつ。

「まぁりかだから許すっ。」

そう言ってにこにこしているゆうひ。

本当可愛いんだから。