秘密の場所


「ちょ…っ…あ…って先輩!!」

と、なんとか先輩から逃れる。

私の心臓は、ばっくんばっくん。

先輩は眼鏡をくいっとあげると、こっちをちらって見てきた。


「…ぷっ、顔…、真っ赤…!」

と、腹を抱えて大笑い。

「笑わないでください!」

と、耳を手で隠しながらも真っ赤にさせて怒る。

「あー、初めてそんなことされたのね。ごめんごめん」

ばかにされているのは分かっているけど、

胸のどきどきがおさまらない…。