最悪だ…。

なんで私がいきなり、副委員長なんて…。

かっこいいのに性格悪いとか、一番たちがわるいぞっ。

「恋!」

「あ、圭。聞いてよ、今日ね、図書係の―」

話している途中で、後ろから肩をぐぃっとひっぱられた。

「恋、今から仕事だぞー」

と、にこにこしながら話しかけてきたのは、先輩!!

「あんた…、誰?」

圭は、警戒しながらも、私をひっぱろうとしてくる。

「俺?あ、一応生徒会長やってる塚本錬。ごめんな、しゃべってる途中で…、委員会の仕事があってさ。だから、恋連れて行ってもいいかな?」

しばらくの、沈黙が続いた。

おいおい、先輩何言っているの!しかも、呼び捨て!!

てか、生徒会長だったのね…。

「…そうですか」

と、すぐに後ろを向くと、こっちを見た。

「―。じゃあな。仕事がんばれよ、ばーか」

べっと、舌を出すと、そのまま歩いていった。

「ななな…!圭のばーか!!」

「あれ?邪魔しちゃった?」

と、にやにやしながらこっちを見た。

「べっ、別にそういう関係ではないので!!」

「―、ま、いいんだけど…、仕事片付けるぞ。図書室で、二人っきりで♡」

にっこり、輝かしい笑顔を見せると、とっとと一人で歩いていった。

ふ、二人っきりだ…と…!!?