「な、なんでここに!?」
先輩は、しばらくじっと見てきた。
「えー、俺だって、図書委員会の部長だし」
そういうと、図書室に入っていった。
な、なんですとぉ!!?
「はいー、図書委員会の部長の、塚本錬です。この委員会は、本並べたり、整理したり、貸し出ししたり…、大変ですが、協力して頑張りましょう」
おー、と、感心する先生達。
きゃー!と、先輩にハートを奪われていく女子一同。
おぃおぃ、図書委員会はこんな人数いないはずだぞ!
先生たちまで、集まってきてるし。
どんだけ、あの先輩もてるんだろうか…。
しかも、今は眼鏡をつけているから、さらにかっこよく見える。
「次に、副委員長をきめるけど…、誰も手を上げないな」
うぅん…、と悩んでいる先輩は、私のほうを、チラッと見た。
すると、ぱっと前を向く。
「誰もいないし、俺が推薦してもいいかな…?」
え?
も、もしや…、
「一年生の、桐野恋さんに、任命します」
と、笑顔で私を見た。
えぇぇぇ!!!!
