まず、試しにカツオ節をやると、苺は、その匂いにすごく反応した。

発泡スチロールのトレイに、少しご飯をのせ、カツオ節とよく混ぜてやった。

…すると苺は、ニャゴニャゴと、急いで食べ始めた。

━━食べながら鳴くなんて、面白いな、コイツ。

そして、俺は気を利かせて、水も注いできてやった。

すると、そちらも急いで飲み出した。

猫は、こんな小さな舌を使って水を飲む。

人間みたいに、一思いに飲み干せればいいのにな、と、俺は心の中で呟いた。

そして、苺が満足したのを確認し、俺は、苺の目ヤニをティッシュで拭いてやった。

すると苺は、
ゴロゴロと喉を鳴らし始めた。



…俺の思いが伝わったようで、とても嬉しくなった。





俺は、
苺を撫でてやった。





気持を込めて。