外から声が聞こえた気がしたから、窓から外を見回したんだ。

俺は、確にその姿をこの目に捕えた。

俺は、急いで玄関に向かい、適当なサンダルに足をつっかけて、飛び出した。

そして、さっきと同じ場所に、その小さな姿を見つけたんだ。

俺は、それを優しく抱き上げた。

……小さくて弱いその存在は、確かに俺の中で、"生きたい"と叫んだ。

こんな俺にでも、救える命がある。



俺は、その存在を
とても愛しく思った。