カラダだけでも愛して



ドアを開ければ、ニコニコと笑ってる雛がいる。



「どうぞ。」



そういうと小さく「お邪魔します。」と言って部屋に入る。



リビングで二人で話すなんてことはせずに、すぐにソファーに押し倒した。



「えっ?な、直矢?」



俺は雛の声を無視して唇を当てる。



そして雛も俺を受け入れる。



そのまま俺たちはソファーで繋がった。



……ごめんな、雛。



でもムカついたんだ。



雛の首もとに光ってる、シルバーのハートのネックレス。



男から貰ったのかもしれないって思った。



それと俺が不安に思うもうひとつの原因。



いつも雛は二人が一つになる直前に、少し悲しそうな顔をする。