そしてまた涙が溜まる。



「そういうわけには!じゃあ……これもらってください!」



そう言って彼女さんは3千円を手渡した。



「たしにしかなんないかもだけど、受け取ってください!」



それだけ言うと彼女さんはにこっと笑って去っていった。



………はははっ。



彼女さん直矢と同じじゃん……。



『雛が体売るようなことするなんておかしいし。』



本当二人しておせっかいだよ………。



ポタポタとあたしの目から涙が流れ落ちた。



あんな似た者同士のカップルいない。



お似合いすぎる……。



なんで直矢はあたしのことわかっちゃうの……?



あたしはなんにもわかんないのに……。



直矢………いつになったらあたしは貴方を忘れられるんだろう。