……もう朝か。
そう思って起き上がろうとしたけど、腰が痛くて動けない。
昨日、あたしと直矢が繋がったのは………4回ぐらい。
さすがにヤりすぎた。
でも直矢と初めて一つになった時みたいに嬉しくてしょうがなかったんだ。
「雛、起きた?」
直矢はシャワーを浴びたのか濡れた髪のまま服を着てた。
「え?あ、うん」
なんだか恥ずかしくって、何回も繋がってるはずなのに顔を直視できなかった。
「ごめん。今日も大学あるから先でるけど、金だけは払っとくから」
やっぱり……終わればいっちゃうんだよね。
わかってた事だけど胸が苦しくなった。
また………あたしは一人だ。
泣きそうで、下をむいていたら直矢が近づいてきた。
そして頭にポンッと片手をのせた。
そしてもう片方の手に握られているものをあたしに差し出した。
「え……?お金………?」
直矢はあたしに無理矢理お金を押し付けた。
「金が必要だったんだろ?雛が体売るようなことするなんておかしいし。」



