そして誰もいない部屋へと戻り、ベットに飛び込んだ。 ここちよくなったあたしはそのまま眠りについた。 ほのかにベットからは、せっけんの香りがした。 あたしは急に直矢の爽やかな香りを思いだした。 あの甘ったるい香りを思い出して、むなしくなった。 親がいなくなった辛さ。 直矢のことを考えて、あたしは一筋の涙を流した。