カラダだけでも愛して



そして今まで気付かなかったのが不思議なぐらい



直矢の服から……香水の香りがした。



キスをしているのに気持ちが暗くなった。



さっきまで寂しかったのをうめるのに夢中で気付かなかったのかな……?



爽やかな直矢の香りとは違う、甘ったるい香り……。



もしかして彼女さんと会ってたのかな……?



あたしをゆっくりと押し倒す直矢。



そんな行動にも上の空のあたし。



いつもなら恥ずかしくて赤くなってるのに……。



直矢の手がどんどん下に下がりあたしの太ももをなぞる。



こんなふうに……彼女さんにも触れたのかな?



真っ暗闇の心のまま、あたしはほとんど感じることなく直矢に抱かれた。