それは、とても小さく、とても平和な国だった。その国の名は『アメーリア』。
後に悲劇の国と呼ばれるようになる。
人口、約6万人。国王はおおらかな心の持ち主で、国民に苦を掛けるような事は一切せず、国民の言葉に耳を傾けていた。
国王は国民から多大なる信頼を受け、国王自信も国民を愛していた。
しかし、平和は長く続かず、国王は56歳という若さでなくなった。
国は国王の息子が後を引き継いだが、新国王は若く、自分勝手なことをやり、国民を恐怖のどん底へと陥れ始めた。