そう、あの話――― 「台本ができたんだけどよォ、恋人役を決めないとならねんだよな」 舞台の脚本・演出は副部長が監督していた。 実は…… この演劇部には わたしと 副部長、そして部長の3人しかいない。 そんななか、副部長は劇の全てを手がけていた。 「アァ…… 音響・照明は考えなくていいよ。 また誰か捕まえて手伝わせるからさ。 …… なァ、そんなことより…… ……美穂ちゃん…… ――― 「俺と恋人役やってくんない?」