「パンツ見えてんぞ。」 は? 前屈みで必死に本を直していた私は、聞こえてきた低い声に、つい振り返ってしまった。 そこには・・・男子 「っ!(ぎゃーっ!)」 図書委員の意地なのか、郁美に怒られたくないからなのか、声を出さずに頭の中で叫んで、スカートの後ろをばふっと押さえる。 な、何?!この人! パンツ見られた?! 見てなきゃこんなこと言わないか・・・ パニックになりながら、頭を巡らせる。