彼と暮らしてからもうすぐ一年になろうとしていた。 俺は、もう、この家の事は殆どなんでもわかるようになった。 初めてこの家に来た時の『地下の秘密』だけは未だに不明だが。 彼と俺の日常は本当にふわふわと綿みたいに温かい時間だった。 彼が仕事では無い日の話なのだが。