俺は何も知らない子供だ。
自分がどこの誰なのかわからない。

いや、自分の名前はわかる。流石にそれだけは。
あと、俺が自分がどこの人間かわからないのは訳がある。それは、俺の『本当のパパン』のせいだ。


パパンは色々な場所に俺を連れて移り住んでいた。
感覚としては旅をしている感じだ。
だけど、俺は何故かこの頃の記憶は曖昧だった。まるで誰かに隠されているようだった。

それから、記憶は飛び。
俺は暗い中にいて、『彼』と出合った。


彼の名はロード。



俺の『パパン』だ。