「あいつが、嘘をついて。毎日ランを連れて街に向っていた事。そして、俺の事を調べていた事を」
「そんな……」
ネオードは途中で言葉を切った。
恐らく、思い当たる節があったのだろう。
「警察にまで聞き出していたぞ」
「………」
すっかり静かになったネオードの腕を離す。奴はその場に胡座を掻く様にして頭をがっくり落として座り込んだ。
「お前が言ったんだぞ。ユウはもう騙されてくれる歳じゃない」
「……わかってる」
「曖昧なものが完全な疑問になれば……」
「わかってる!!」
ネオードは頭を抱えて怒鳴った。
その惨めな姿がまるで、自分を見ているようだった。
じゃあ、俺が悪なら、ネオードは善って事か。
キラキラ朝日に輝く髪と、闇に溶ける黒髪からしてぴったりだな。
なんて他人事のように思ってみる。
「ユウを……どうするんだ……」
恐々と、ネオードは俺を見上げた。
「どうするも何も、これから調教していけばいいだろ。余計な事を考えさせなければいい。お前はお前の考えで動け」
「………」
ネオードは考え込んでしまったように俯いた。
それでいい。


